拡散と集中2

この世界では相対する2つの事象が起こっている。

力を内側に向ける組織化というアポロンの力による集中という事象と、集中を溶き力を外に向かって発散させるディオニュソスの力による拡散という事象と。

集中という事象は至るところで見つけることができる。

波長を同一とする物質同士は互いに惹かれあう。
つまりは集中する。
地球のマントルでは鉱物が集中し、高熱と高圧縮の結果、一つの結果が生まれる。
それが結晶、つまりは宝石である。

樹木は大地から栄養を吸い、太陽のエネルギーを葉に蓄え、やがて一本の大木となる。

動物もまたエネルギーの循環と集中の結果、一つの種の形成となる。

人という種においても集中がその活動において特徴となる。
人が集まり、集落が形成され、やがて1人の王という存在に人間という種の活動が集中する。
食料、貨幣、人、労働が集まり、集中はやがて国となる。

現代社会においてもまた、集中が人間活動の中心となる。
企業も人も人々の意識を向けさせ集中させることで、さらに人も金も集めることがでかる。
何かや誰かに集中させること、人気という投票、つまりは集中が目的となる場合もある。
集中した結果、さらに大きな集中を集めてくる。

3に続く・・・

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純文学作家(自称)