素人プログラマーの開発日記  その2 夜と霧

前回の日記を書いてから、4日もあいてしまった。
その間、忙しいふりをしていたわけでも、暗闇の底を歩いていたわけでも、ベッドの上で美女と踊り狂っていたわけでもない。
前回宣言したように、プログラミング初心者のおじさんが、1人でシステム開発をはじめることとなった。
今日からさっそく、システム開発とプログラミングの現象学について書いていこうと思うが、その前にまず、プログラミングを調理するための、材料を揃えなければいけない。
プログラミングをはじめるのに必要なものとは何だろうか。
その前に、そもそもプログラミングとはいったいなんだろうか。
蜜蜂のダンスや、孔雀のパヴァーヌの中にも、何かのプログラミングがあるのだろうかと考えはじめ、私は首を横に振った。
何かを考えようとすると、思考がどうも、観念的になっていく。
せめてプログラミングをしている間は、この癖を直さなければいけない。
私は気を取り直し、本屋に行き、本を3冊買った。
1冊目はSBクリエイティブが発行している『はじめてのAndroidプログラミング』である。
第4版まで版を重ねているということは、毎年それなりに売れているのだろう。
ネットでもプログラミングの情報やProgateなど学習用の素晴らしいアプリはたくさんあるが、初心者が体系的に順序よく何かを学習するのに最適なコンテンツは、やはりまだ、図書なのではないだろうか。
当然、この一冊の本に書いてあることをひと通り学習できれば、Android Studioで何でも開発できるようになる、というわけにはいかない。
本に記載されていることは、あくまでも、型(かた)である。
と、分かったようなことを書いて、次の本にいく。
2冊目は『人工知能のための哲学塾』である。
著者の三宅陽一郎さんはFACEBOOKで毎日たくさんのくだらない※1 投稿をなさっている。
※1 くだらない、というのは最上級の褒め言葉です。
他の誰かにとっては価値のないように思えることでも、それが示すものが大切だと自分を信じ他人に表現してみせることは、すでに価値あるものを誰かに伝えることよりも、ときには素晴らしいこととなる。
そして、言葉が命がけの飛躍をもって他人に伝わるのと同じように、その価値が誰かに伝わり共有されたとき、それは最大級の喜びを生む。

人間とは面白いもので、ある対象にベクトルを向けると、それに関わる情報や出来事が身の回りに起きるようになる。
《人工知能》というキーワードを心に持ちはじめてから1週間、人工知能に関する情報が過多気味で消化不足に集まってきている。
そのうちの2つだけ書いておくと、出向している大手総合電機メーカーでも、人工知能の研究をしていることが分かり、その開発レポートや成果が、プロパー社員ではない、協力会社の社員にも公開されいたのである。
いつもは読まずにゴミ箱に直送していた、定期的に発行されている社内のメルマガにも、常に最新の業界情報が記述されていた。
この情報を加工して社外に流すだけでも一定の読者を得られるのでないかと、邪心が浮かんでくる(嘘です。やりません)
もう1つは、人工知能学会に、年間一万円で会員になれるということが分かったことである。
一定の審査があるようで、何ら実績もない私がすぐに会員になれることはないだろうが、下手なオンラインサロン(失礼)に加入したり、一万円で夜のサロンにいくより、今の私にとってよほど大事なことである。
落ちもできたところで3冊目にいくまえに、いったん筆をおく。

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純文学作家(自称)