蒸気機関車

自分が、機関車トーマスのような蒸気機関車になったような気分になることがある。
燃料は自分の感情で、嬉しい気持ちや楽しい気持ちはもちろん、嫉妬や寂しさなどもすべて燃料タンクに入れられて、それらを燃やしながら前に進む。
吐き出す煙は感情によって変化して、感謝でいっぱいのときは黄色、何かに怒っているときは真っ黒で、興奮しているときはピンク色になっている。


今日も僕は汽笛を鳴らして前に進む。
ポッポッポー。
あっちに行こうか、いやこっち。
ポッポッポー。
止まることなどできやしない。
七色の煙が立っている。
僕は真っ直ぐ進むんだ。
レールのない道なき道を。

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純文学作家(自称)