色は匂へど 散りぬるを
我が世誰そ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず
いろは歌は47文字で空(くう)の世界を現し、般若心経は276文字で生老病死の真理を伝え、中国に伝わる千文字は千の漢字で森羅万象を示している。
宮沢賢治は一冊の著書「春と修羅」で私という仮定された有機交流電灯を証明し、20歳で自死した原口統三は三冊のノート(二十歳のエチュード)で純潔という自己を表現し、14歳でこの世を達観した少年は「どうせ生きていてもみんな死んでしまうんだ、ばかやろう」と26文字を壁に残して短い生涯を閉じた。
私の企ても言葉で世界を顕すことであり、零文字で生きた証を残そうと今、修行しているところである。
私の言葉が伝わるか分からないが、きっと何かは生み出せると信じている。
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純文学作家(自称)
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