是極一刀とは、機を見ることだと言われている。
機を掴めていれば、きるのも生かすのも、そう難しいことではない。ゆえにきるのではなく、矛で持って納める兵法が活かされる。
では、きりあいにおいて難しいのは何であろうか。
相手との間合いである。
安易に近づきすぎればきられ、臆病を抱えて遠くで己を振り回していては、何にもならないのである。
きるかきられるかの間合いを知ることが大切である。
その間合いが分かったら、真っ直ぐ捨て身の心で打つ。
早さは関係ない。
恐れず、正中線をとった者の勝ちである。
これは兵法家伝書で言われていることだが、日常のことでもあると、私は思っている。
大事なのは機会を観る技術、間や場と言われる対象との間合い、そして気持ちである。
それを剣の世界では、気・剣・体の一致と称している。
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純文学作家(自称)
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