雨音を聞きながら、電車に揺られている。1時間半の通勤時間。疲れが溜まっているのか、携帯をいじる間もなく眠りに入る。梅雨の朝、満員電車の中でいびきをかく。
昼休み、傘をさして食事に行くと、女の話に花がさく。プレイボーイの若者につれられて、みんなあることない話しだす。梅雨の昼、男ばかりの職場で品をかく。
仕事が終わり、小雨の中を傘をたたんで駅に行く。疲れた頭をしばし休めてスマホを開く。梅雨の夜、帰宅の電車の中で、今日も生きたと日記を書く。
日付が変わり、最寄りの駅に到着する。電車を降りて安堵ともに疲労が襲う。注意を欠いて、車内に傘を残すが気にしない。コンビニで、一つの安らぎを手に入れ帰宅する。梅雨の深夜、口に含むはサントリーの角。
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純文学作家(自称)
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