ブログはいつか、終焉を迎える。
サービスを提供している企業が倒産すれば、サーバは停止し、当然そこに保存されていた記録はネットに表示されることはなくなる。
倒産時にブログを別の会社に引き継げるようなきめの細かいサービスをするだろうか。
もしかしたら閲覧数の多いブログはどこかの会社が買いとってくれるかもしれない。
ネットには残らないが、大容量の記憶媒体に保存されることもあり得る。
それでもきっと、誰かの書いたブログが1000年先の人類の目に触れることはないのではないだろうか。
私の書いた文章もまた、いつか電子の海から存在を消すことになる。
それでもあえて、1000年後の君に、このブログを書く。
今日は西暦2017年6月26日。(西暦はまだ使っているでしょうか?)
私は日本という国の埼玉県に住み、日本語を使ってこの文字を書き遺す。
まず、この文章を発見してくれてありがとう。
君は偶然この文章を目にしたかもしれないが、僕は君に探されることを願って、今、この文章を書いている。
だから、僕を見つけてくれてありがとう。
1000年後の世界は今の僕にはまったく想像できないが、この文章を読めているとしたら、きっと今とそう変わらないのではないかと思っている。
人間は相変わらず人間で、地球は他の星たちと影響し合いながら、今と同じようにいくつかの難問を抱えながら回っているだろう。
ところで君は、何をしている人だろうか。
いや、そんなことは関係ない。
僕は君に言葉を引き継ぐ者である。
君もまた、言葉を引き継ぐ者である。
これで僕の役目は終わった。
1000年も生かしてくれてありがとう。
君もまた、1000年後の誰かに発見されたなら、1000年生きることになる。
これからの1000年を君に託す。
何でもいい。君の言葉を残して欲しい。
祭多まつりのWEB SITE
純文学作家(自称)
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