人は死んだらどうなるか

中2病のような問いを、ここ数ヶ月ずっと抱えている。
何人かに同じような質問をすると、ある者は分からないといい、ある者は何もなくなるといい、ある者は死後の世界にいくといい、ある者からは返事がなくブロックされた。

春分の日の昨日、外では冷たい風が吹いている中、私は暖かい部屋で布団にくるまりながら、そんな自問を繰り返していた。

そんなこんなで、今週読む本を記載する。

「心や意識は脳のどこにあるのか」
ニューヨーク・タイムズに連載されていた一般向けの科学記事を編成した1999年の出版物である。
意識はどこにあるのか、著書では結論がでなかった問題は、20年経った今でも答えは出ていない。
ここ数年内に発表された論文には、意識は脳内のニューロンが生むと論じるものもあれば、脳死の研究、前世の記憶と言われる研究により脳は意識の受動体、つまり意識は脳の外にあるものと論じるものまで様々である。
もし意識が脳の有無に関わらず生じるのであれば、この世の問題はほとんど解決したと言えるだろう。人は死んでも生きていられるのだから。

「宇宙は自ら進化した ダーウィンから量子重力理論へ」
量子論の本を読むと軽い目眩を覚える。酒を飲みながら読んでいるから、だけではない。量子もつれという概念を発展させると宇宙は多元的に生じ、存在の結果は時間的制約がないため、因果もなくなる。宇宙は意識の成せる世界という考えを認めたくなってしまう。

「人生の本質」
スピリチュアルな世界では意識をどう捉えているのだろうか。
現世は魂の修行のため、だとか、自分が宇宙(神)と同一であると認識するため、だとか言われたりするが本当だろうか。
もしそれが正しいものとした場合、スピリチュアル的な人というのは、人より魂の波動が高い、のではなく、深い業を抱えているからこそ人に奉仕しないといけないのではないだろうか。
業があるという人には業はあり、業を感じない人には業はないようにも思う。
お釈迦さまは私の偶像ではなく汝自身を頼りなさいと言ったが、それは宇宙に吸収される意識として存在するのではなく、繰り返す輪廻を絶ちきり、あなた自身が宇宙(神)になりなさいということであるようにも思う。

「死者の棲む楽園」
先日、いけばなの源、つまり立花は七支刀から来ていることを論じた書物に出会い、興味深く思った。
七支とは古事記では七枝とも書かれ、霊的な力を宿す神器を指す。そもそも七支とは北斗七星信仰が元になっているのだが、北斗七星は生死を司る星でもある。
北斗七星を祭る道教の儀式に習い、古代人はいけばなにより死者の魂を呼ぶことを試みていたのではないか、そんな妄想が浮かぶ。
そして、不死を求めた過去の皇帝たちは、桃源郷ではなく、もしかしたら私と同じように、人が死んだ先を求めていたのかもしれない。

「花が語る日本史」
花は美しい。散華は鬼神をも退散させると言う。それは花の造形の美しさだけの仕業だろうか。本当の美の前では悪魔も天使となる。私の持論である。花が作った歴史というものを味わってみたい。

「都道府県名の由来」
去年から、私の守護は芭蕉がしてくれているのでないか、そんな妄想を抱いている(笑)
松尾芭蕉は若いときから俳諧師として成功したわけではなく、37歳になってから仕事を辞め旅をはじめているが、「奥の細道」のときはすでに40代の後半であり、行程を考えると、1日40キロ以上を半年近く毎日のように歩いていると推測される。そうして旅と俳諧の創作に専し、自身の著書は、生前には出していないのである。
杜甫、李白、西行などにあこがれ、名声や出版には興味なかったのだろう。
私も芭蕉に習い、引退したら全国にある1741の市区町村を歩いて訪れてみたいと考えている。1日1自治体とすると5年近くかかる。場所場所の歴史、人、風景に出会い言葉にしていく。そう考えると、老後が楽しみである。

「13歳からの金融入門」
生きるということはお金がかかることもある。
若い時分に大きな財を成さなかった自分を反省すると同時に、誇りにも思っている。
30歳より前は貯蓄する金があるなら経験に投資した方が後で生きる。
30代もまだまだ失敗できる。
元気なうちは、寝る間も惜しんで働けばそれなりに稼げる。
金を貯めるのは40歳からでも遅くない。
私はそう思っている。
それでもお金が欲しい人は若いときから金融商品に投資をした方が良い。
当たり前だが、人生は楽しいことをした方が楽しい。
普通の人は、お金がないとその楽しいことをする時間がどんどんなくなったり、不安になったりする。
それで慌てて楽しい時間をお金をかけて作っていくと、お金がなくなるのである(笑)
それなら毎月ちょっとの楽しい時間を投資に代えて、毎月5000円なら5000円を、今なら株も仮想通貨も簡単にできるので始めた方がよい。
10年もしたら億にもなるだろう。
私も老後の旅のために貯めることにする(笑)

「行政法入門」
今、日本では生きるのも死ぬのも、法律に関わる。宇宙に存在する私という意識はどこにあるのか、という問題はおいといて、生きることで生じる問題は法律で解決できる、いや、しなければいけない。
ならばよりよい生活のために、法律はよく知っていた方がよい。

「IoTプロジェクトの教科書」
Internet of Thingsとは、すべてのものをつなげてしまおうという概念やサービスのことである。そう遠くない将来、AIが街を歩くようになり、そのAIはみなインターネットでつながり情報を共有するようになる。
そしてもしAIが意識をもつようになるとすれば・・・

「ウイスキー完全バイブル」
酒は飲まない方が健康でいられるのだろう。それでも、酒はやめられない。酒を飲むためにも、まだまだ死ねないとも思う。はたして死後も、美味しい酒が飲めるのであろうか。


長々と書いてきたが、意識がどこにあるのか、正しく証明できる人がいたら教えて欲しい。それは人類の夢でもある。

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純文学作家(自称)