平成30年の私の漢字

毎年暮れになると一年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」というイベントが清水寺で開催される。
これには賛否両論いろいろあるが、とりあえず昨年は「北」であった。
ちなみに私にとって昨年を表すと「仮」という文字になる。

さて、私は大胆にも、今日一月四日時点において、今年一年の私の漢字を決めてしまおうと思う。
その漢字は『文』である。
もちろん韓国大統領の姓でも、かつての通貨の単位でもなければ、長さを表すものでもない。
また、レトリックや成り立ちとしての『あや』でもない。
よく日常で使われる『ぶん』を今年の漢字とする。
理由は、今朝の夢に見たからという以上のことはない。
あえて付け加えるならば、かつて私は『文福(ぶんぶく)』というペンネームを使っていたのだが(ぶんぶく茶釜から)、もちろん同人誌で書くだけで、商業紙への掲載は叶わなかった苦い記憶が甦り、人に『文』で『福』をもたらすことを目指した若き日の感情を思い出したからと言っておく。
これは予想ではなく、今年一年が『文』となるよう振る舞うという宣言である。

なお、「今年の漢字」という言葉は、日本漢字能力検定協会によって商標登録されているため、むやみに使えない。
そのため、冗漫ではあるがタイトルを「平成30年の私の漢字」とした。
文を書くのもなかなか難しいものである。

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純文学作家(自称)