エッセイを読んでいただいた方から稀に、病んでるの?と聞かれるが、病んではいない(と思っている)。
それは文学上のスタンスである。
かつて文豪夏目漱石も執筆活動に入る前から神経衰弱と診断されたが、絶筆となった明暗まで多くの大作を残している。
三月記の李徴はあまりの性情のために虎となったが、私はきっと海豹になる。
眠らない海豹となった私は、海の底で夢を見る。
眠らない海豹は起きていながら、夢の中で世界を見渡す。
そうして私は、眠らない海豹のみた夢を、時々人間に戻って物語にしようと思う。
やはり私は病んでいるのか。
だが、そんなことはどうでもいい。
今は良い物語をかけるか否か、それが全ててある。
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純文学作家(自称)
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