自己を越えて、宿命を越えて

私の好きな言葉の一つに、19世紀のウィーンの偉大な精神病医、エルンスト・フォン・フォイヒテルスレーベンの言った言葉がある。
「医学は、精神を否定する唯物主義への傾向を促進すると非難されてきた。
しかし、この非難は不当である。
なぜなら医師は、物質が虚弱であり、それに対して精神が強力である、ということを認識する機会に他の誰よりも恵まれているからである」。

その言葉を受けて、20世紀のオーストリアの心理学者、ヴィクトール・エミール・フランクルの発する言葉も私は好きだ。
「私は、人は制約されないというこの大胆な主張を、立証したいと思います」。

それを受けた21世紀に生きる日本の私は、その深淵な精神を小説にし世に問うことを自らの使命にする。
私もまた、私以外の何かで私自身の未来を既定しない。
私は私であらず、「私」になる。

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純文学作家(自称)