どうでもいい話とどうでもよくない話

まずはどうでもいい話。

人間の赤ちゃんが最初に笑ったときに妖精は生まれ「妖精なんていない!」と言われる度に、妖精が一人ずつ消えていく。
だから、僕が仲良くなった妖精が目の前で消えたりする度に、僕は世界に苛立ちを覚えてきた。
人間なんてみんな消えてしまえ!と思ったりもしたが、それだと妖精もいつかみんないなくなってしまうと言うことを僕に教えてくれたのは、ティンカーベルである。
生後7ヶ月のピーターパンをネバーランドに連れて行ったのは彼女で、7歳の誕生日に世界と決別しようとした僕を救ってくれたのも彼女である。
だから僕とピーターパンは、ティンカーベルを悲しませないためにも、心ない人間が心ない言葉を使わないよう日々働いている。

さて、どうでもよくない話。

かつて片思いをしていた人が赤ちゃんを産む。
そんな喜ばしいことが起きるから、生きてて良かったと思える。
そして、その赤ちゃんが笑い、妖精がまた一人誕生することで、世界はまた喜びに包まれる。
複雑な事情があるのかもしれないけれど、この喜びは本物です。
どうかどうか、君と子どもが幸せに生きられるよう願っています。

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純文学作家(自称)