雨が降り注いでいる。
仕事が終わらず、昨夜は会社にとまった。
疲労が溜まっているが、不思議とストレスはない。
きっと、雨のせいだろう。
いいことが起きる前触れには、だいたい雨が降っているものだ。
きっと、空からチャンスも一緒に紛れて落ちているからだろう。
そう考えたら、今日は全てを祝福できる気がしてきた。
乾杯。
雨の降る夜に、乾杯。
グラスに浮いた、角のない氷に、乾杯。
足についても水に濡れてもサラサラと落ちるさら砂に、乾杯。
長靴を履いた猫に、乾杯。
日曜日の午後の、間延びした時間に、乾杯。
たくさんの名曲と、たくさんの名作に、乾杯。
お金で買える幸せに、乾杯。
お金で買えない幸せに、乾杯。
私を今まで生かしてくれた文学に、乾杯。
早くに亡くなってしまった君に、乾杯。
宇宙をみつけた科学者達に、乾杯。
おかしと、わびさびのある日本語に、乾杯。
樹齢1000年を超える縄文杉に、乾杯。
お米がいつも温かい炊飯器に、乾杯。
ハッピーターンの粉に、乾杯。
地球に眠る鉱石に、乾杯。
夢の国に、乾杯。
夢から醒めた国に、乾杯。
あなたが生きている今日に、乾杯。
今日、あなたが生きていることに、乾杯。
祭多まつりのWEB SITE
純文学作家(自称)
0コメント