駄目を打つ

囲碁で終局の際、どちらの陣地にも属さない場所に黒番と白番は互いに石を置いていく。この誰にとっても価値のない場所を駄目という。
さて、今日は典型的な駄目な日であったが、駄目を打っている間はそれが意味のないものとはなかなか気づけないものである。
最近ひなたが暖かった分、日陰が余計に寒く感じる。
それと同じで、もしかしたら私は人に余計な光を与えてしまってなかったかと思う。
その分夜が暗くなってしまったのなら、私はやはり駄目を打っていたのだろう。
人生においてそれが価値あることかどうかの判断はなかなか難しいが、結果は時間とともに明らかになる。
駄目元で、と書くと初めから諦めているかのように聞こえてしまうので、能天気な私は、必然として夢を見る。
東京オリンピック。
その頃には白と黒ではない、「青空」が広がっていて、いいかもしれない。

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純文学作家(自称)